リストバンドタグ

タグ機能を持ったリストバンドに。イベント会場や公共施設・医療機関など布や紙バンドも可能

キーホルダータグ

キーホルダーにタグ機能を付加できます。手軽に持ち運べて便利なキーホルダータグです。

ラベルタグ

紙製のシールラベルなどにタグ機能を付与します。在庫管理や商品管理など安価で使い方の幅も広がります。

耐熱タグ

耐熱性の高いICタグです。

高耐久タグ

あらゆる過酷な環境でも使用できる高耐久タグ。工場や作業現場で使用できます。

金属対応タグ

金属版にICタグ機能を付加します。材料管理や個体管理に使用できます。

センサータグ

バッテリー不要で半永久的に使用可能なセンサータグ。温度や湿度管理、加速度センサーとして活用できます。

インフラタグ

腐食検知/金属劣化検知に利用できるインフラタグ。耐久性を高め約20年使用してもバッテリーレスでセンサー機能を保持します。道路や鉄道など屋外環境での劣化・腐食検知に利用できます。

一般タグ

あらゆる商品や製品に合わせてICタグを設計します

環境配慮製品

環境に配慮したエコなICタグです

静電容量センサータグ

静電容量センサータグは、静電容量を測定することができる、パッシブタイプのRFIDセンサータグです

RFID/ICタグの基礎知識

RFIDについて

「RFID」とは、Radio Frequency Identificationの略で、無線通信を用いてタグのデータを読み書きする自動認識技術のことを指します。このRFIDの技術を用いて作られたタグがRFIDタグ(ICタグ)です。
交通系カードや社員証など私たちの身近な場所でRFIDの技術が用いられており、バーコードやQRコードに代わる技術として物流/アパレル/医療など様々な業界に活躍の場を広げています。

ICタグ(RFIDタグ)とは

「ICタグ」とは、集積回路(IC)を搭載したタグのことです。ICタグにはICチップとアンテナが搭載されており、磁界や電波を利用して非接触で通信が可能です。
PETなどの樹脂シートにICチップとアンテナをのせたものを「インレイ」と呼び、ラベルに加工したり、インレイを樹脂封入して耐久性や耐水性をもたせたり、様々な形状にした製品をICタグ(RFIDタグ)と呼んでいます。ICタグは個人認証/入退管理/トレーサビリティなど様々な場面で利用されています。

【RFIDタグの種類】

パッシブタグ タグ自体に電池を持たず、リーダライタから供給される電力を使って動作。
通信距離は数mm~数m程度。価格も安価で電池交換不要のためメンテナンスフリー。
セミアクティブタグ 電池を内蔵しており、外部から特定の信号を検知した際にアクティブタグとして機能。
通信距離はパッシブタグより長く、アクティブタグより省電力。
アクティブタグ タグ自体が電池を持っており、その電力で動作。
価格は高価で電池交換も必要だが、通信距離は数m~数十mと長い。

イーガルドでは主にパッシブタグの設計・開発/製造/販売を行っています。

【ICタグの周波数帯と特徴】

名称 周波数 特徴 主要なICチップ
LF帯 ~135KHz 水分の影響を受けにくく、障害物があるところでも電波が回り込みするため、
安定した読み取りが可能。
入退用カード/家畜用ICタグ/車のイモビライザーなどで利用される。
EM/HITAG
HF帯 13.56MHz セキュリティ性を重視したICチップが多く、スマートフォンで読み取りが
できるものもある。
交通系カード/マイナンバーカード/免許証などで利用される。
MIFARE/FeliCa/ICODE
UHF帯 920MHz 長距離通信が可能で同時読み取りもできる。価格も比較的安価。
アパレルの値札/物流/商品管理などに利用される。
Monza/UCODE/Higgs

ICカード・ICタグの用途

これまで、ICカードおよびICタグはコスト高と考えられ、普及に時間がかかりました。
しかし、日本国内では「働き方改革」「省人化」「IoT」により、さらなるRFIDの活用の場が広がると考えられています。
ここでは、環境別における、ICカードとICタグの用途例を記しております。

ICタグの特徴

ICタグには以下の特徴があります。

複数一括読み取り 複数のタグを一括に読み取ることが可能です。
バーコードのように一つ一つ読む必要がなくなり、業務効率アップに繋がります。
長距離通信 ICタグは数m離れたタグも読み取ることが可能です。
遠くにあるタグも読めるので資材管理や棚卸などに使用されています。
視認性不要
メンテナンスフリー
無線通信で読み取りを行うため、汚れていたり隠れたり(金属や水は除く)していても読み取ることができます。
また、電池の交換が不要のため、ICチップが故障しない限りは半永久的に使用可能です。
データの書き換えが可能 何度もデータの書き換えを行うことができるため、使い回しが可能です。
水や金属の影響を受ける 電波(電磁波)を利用して通信するため、水や金属の影響を受けて通信距離が落ちたり、通信できない場合がございます。
コストは△ バーコードやQRコードに比べると価格は高いが、ICタグの普及に伴いコストも下がってきています。
また、データを書き換えて再利用できるため、再利用によりコスト削減は可。

ICタグのつくりかた

巻線タグ エッチングタグ
特徴 銅線をコイル状に巻いてICチップを接合します。銅線はアルミに比べ通信能力が高く、アンテナが小型でも安定した読取が可能です。
主にHF帯ICタグに使用され、小ロットでの生産対応が可能となります。
主にアルミをエッチング加工しています。エッチング加工は大量ロットで生産します、そのため、1枚の単価が安くなります。
UHF帯ICタグに使用されます。
現在は、アパレル品に普及されてきたため低価格化がすすんでいます。
メリット 小ロットでカスタム対応がしやすい、通信能力が高い コストが安い
デメリット エッチングに比べコストが高い 大ロットで製造する必要がある

ICタグの選び方

ICタグにも様々なタイプがあります。通信距離の長いもの/セキュリティの高いもの/耐熱性のあるもの/高耐久のものなど、使用環境や条件に応じて最適なICタグを選択する必要があります。これまでのノウハウを基にご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

【タグ選定時のポイント】

ポイント 内容
ユーザメモリ どのぐらいの情報をタグに書き込みたいか?
ICタグのユーザーメモリは様々で、ユーザーメモリがないICチップもございます。
セキュリティ性 セキュリティ性はどこまで求めるか?
用途に応じてセキュリティ性が高いICチップ/運用を行う必要がございます。
通信距離 一つ一つ確実に読むか?長距離で一括で複数同時に読みたいか?
使用環境 読み取り機器/貼付対象物のサイズ・素材/使用環境の温度/タグ読み取り時の環境・条件等は?
価格 使い捨てで安価なものを大量に使うか?コストはかかっても耐久性のあるものを使うか?

ICタグの活用

交通系ICカードをはじめ、社員証や勤怠カードなどICタグ(ICカード)は多くの場面で利用されています。会計時に洋服などの製品をレジのボックスに入れるだけで商品が一括でスキャンされる仕組みにもICタグが活用されており、私たちの生活に欠かせないものとなっています。

【主な活用例】

工場 棚卸/トレーサビリティなど。ICタグはデータの再書き込みが可能なため、状態の記録ができる。
温浴施設 ロッカーの開錠/エリア毎の入退/施設内での買い物など。リストバンド型のICタグが活躍。
図書館 図書館カード/書籍管理など。書籍にICタグを貼付して探索時間の削減や不正持ち出し防止が可能。
観光地 ランダムURLを生成可能なICチップを用いて不正コピー防止のスタンプラリーが可能。
点検 センサーICタグを用いてセンシング情報をRFIDでデータ習得。

1円タグとは

2017年経済産業省が、2025年までに、セブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ニューデイズの全ての取扱商品(推計1000億個/年)に電子タグを利用することについて、一定の条件の下で各社と合意したことを発表しました。

エンコードとは

ICタグには情報を書き込むことができます。
このようにICタグに情報を書き込むことを「エンコード」と言います。
各ICチップのエンコード詳細についてはこちらをご確認ください。

エンコード手段は主に以下の3つです。
リーダーライタを使う:最もメジャーな方法。リーダライタの種類も様々あり、要望に合わせて選択できます。
※リーダライタについてはこちら
専用プリンタを使う :専用プリンタを使えばタグの券面に印刷をしながら同時にエンコードもすることができます。
※プリンタについてはこちら
スマートフォンを使う:NFCタグであればスマートフォンを使って簡単に書き込みを行うことができます。

ご要望に合わせて当社でエンコードまでおこなって出荷することも可能です。
エンコード/加工についてはこちらをご確認ください。

ICタグ・RFIDの歴史

ICタグ・RFIDの歴史を年表にまとめました。
JR東日本社のSuicaが導入され20年弱経ち、日本国民のほとんどが何らかのICカードを持っています。
またスマートフォンの普及により、NFC機能を使ったキャッシュレスサービスも多彩になってきました。

西暦 出来事
1994年 Mikron社がMIFARE 1Kを発表
ソニー社がFeliCaを発表
1995年 TI社がTagitを発表
1996年 韓国UパスにMIFARE 1Kが採用
1997年 香港オクトパスカードにFeliCaが採用
Philips社がHitagを発表
1998年 広島スカイレールサービスにてFeliCaが採用
1999年 NTT社による非接触ICテレホンカード開発プロジェクト開始
ソニー社が電子マネー「Edy」のサービス開始
2001年 JR東日本がSuicaを導入
2002年 シンガポールEZ-linkにFeliCaが採用
2003年 ウォルマート社がICタグ導入を発表
2004年 iモードFeliCaを搭載した携帯電話が登場
「響プロジェクト(※1)」開始
NFCフォーラムの設立
2005年 日本国際博覧会(愛・地球博)の入場券にミューチップ(※2)が採用
2007年 株式会社イーガルド設立
2011年 蔦谷書店代官山にてICタグ80万枚を導入
2014年 ZARA社がICタグ導入を発表
2016年 経済産業省1,000億枚タグ策定「1円タグ」
2017年 経済産業省「ドラッグストア スマート化宣言」
ファーストリテイリング社展開のユニクロが1年以内に国内外約2000店舗にICタグを導入を発表

※1.響プロジェクトとは

2004年から2年間経済産業省主導のもと、「5円タグ」を開発するプロジェクトです。
委託を受けた日立製作所社、大日本印刷社、凸版印刷社、日本電気社、富士通社にて開発が進められました。
このプロジェクトにより開発されたミューチップは、UHF帯ICタグのGen 2規格に満たせないことや、月1億個生産時に5円という制限によって実現には至りませんでした。

※2.ミューチップとは

日立製作所社が開発したRFID専用のICチップです。
固有のUIDはありますが、ユーザーエリアをもちませんでした。

RFIDとは