MIFARE PlusはAES暗号を採用した、従来のMIFARE Classicシリーズよりも高いセキュリティを持つICカードになります。MIFARE Plusは、「SE」「X」「EV1」「EV2」と4種類あり、以前までのMIFAREシリーズに採用されていたCrypto-1の暗号ではなく、AES暗号を用いることでより高いセキュリティ性を誇ります。
MIFARE Classicのように動作する「MIFARE互換モード」を搭載しており、AES暗号未対応で使用している既存のリーダライタでも利用可能です。「MIFARE互換モード」であれば、既存システムにおいても、同様の運用が可能になります。ブロック構造はMIFARE 1K・4Kに準拠しています。
セキュリティ | :HIGH |
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コスト | :MIDDLE |
基本情報
規格/通信 | 周波数:HF 13.56MHz 通信距離:近接 規格:ISO 14443 TypeA ISO/IEC 14443-3,4 |
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メモリ | 書込回数:50万回
構造:【2K】 |
セキュリティ | シリアル:4Byte NUID / 7ByteUID / Random ID アクセスキー:Crypto-1 / AES128 |
グループ
MIFARE Plusカード(マイフェアプラスカード)を選択・検討されている方へ
MIFARE Plusは、NXPセミコンダクターズ社が発表してから10年以上経ち、次世代のICカードのスタンダードになるICチップと呼ばれ、世界市場では流通しています。日本国内ではまだそれほど多くは流通していませんが、今後MIFARE Classicからの切り替えなどで利用が増えていくものと思われます。従来のMIFARE Classicシリーズよりも高いセキュリティ性を持つICカードになり、現在は欧米各国の公共機関のセキュリティカードに使われており、電子マネーカード用途としても使われ始めています。EV1以降はコンピュータ・セキュリティ評価の国際基準である、Common CriteriaのEAL5+の認定を取得しております。
当社では、こちらのMIFARE PlusのICチップも常に在庫保有しており、迅速に製品投入への対応が可能となっております。
マイフェアプラスカードのエンコードについてはこちらのページをご覧ください。
マイフェアプラスエンコード
MIFARE PlusのエンコードはMIFARE Classicに慣れ親しんだ方であれば、理解しやすいチップになります。セクターやユーザーブロックの構成はそのままにメモリ容量の違いでブロック数が変わってくる形となります。
大きく変わってくるのは、セキュリティレベル(SL)という概念があり、SL0~SL3までの4段階で機能が変わってきます。
SL0 IC出荷時の初期状態
SL1 MIFARE Classic互換として機能
SL2 不使用(最新チップには搭載無し)
SL3 AES暗号、MAC認証を利用
MIFARE Plusのエンコードは、正確な知識とノウハウが必要になりますので、カード作成、発行の際はご連絡ください。
用語解説
【マイフェアプラスとは】
NXPセミコンダクターズ社が2008年に非接触ICカード用のIC「MIFARE Plus」を発表。鍵長128ビットのAESによる暗号化機能を搭載し、認証や機密性を確保している。また、7バイトのUID(一意識別子)のほかに、セキュアなランダムIDを採用し、第三者による個人の特定を困難にしている。さらに、エミュレータ対策として本人検証機能を加えた。
従来のMIFARE技術(MIFARE Classic)とは互換性を持つ。このため、既存のシステムであっても2種類のカードを相互に利用できるほか、インフラ側のアップグレードに応じてMIFARE Plusへの移行がスムーズに行えるようになっている。